宇宙住所変更? - USA
2024/10/09 (Wed) 21:57:01
良く天文学関係でみられるのだが、「我々の住所を考えてみよう」という質問。
地球内での住所はそれぞれの人任せだが、
アジア大陸(私の場合は別だが)・地球・太陽系・オリオン腕・銀河系・局所星雲群(Local Group)ぐらいまでは、誰でも知っているだろう。
その上にどのような階層があるかは、まだまだ未確定の分野が多いが、一応
おとめ座銀河団
おとめ座超銀河団
そこに数年前、ラニアケアというより大きな存在が「示唆」「発見」された。名前から分かるように、これはハワイのBig Islandの上にある望遠鏡を中心にするハワイ大学の宇宙物理学者たちの発見だった。
だが、そのラニアケアすらが、更に大きな構造の一部ではないかということが、最近の論文で示唆された。
だが、これは天文学に興味のある人たちにとっては、「当然」の帰結でもあった。
そもそも、USのShapley=シャプレィという天文学者が1930年代に、天空のこの領域に、銀河が密集していることを報告した。かれの名前をとって、シャプレイ銀河団と名付けられた。
その後、いろいろな観察を基に、我々の銀河系、および周辺の局部星雲群の「固有運動」を測定した結果、全体が、このシャプレィを目指していることが、明らかになり、「Great attractor=巨大な引力」と名付けられていた。
だが、シャプレイ銀河団は、銀河系自身の背景と重なるため、観察は現在を持っても容易ではないため、グレイト・アトラクタァの「確たる構造」は未知のままだった。
今回の論文は、シャプレイ超銀河団こそ、ライナケアの上部構造であろうと示唆したのである(大きさはライナケアの10倍以上)
これで、銀河系がどこに「引き寄せられているのか」という長年も疑問も併せて解決される。
現在宇宙で観察されている最大の構造物は、「Sloan Great Wall=スローンの長城」と呼ばれている。これは、15億光年(観測できる宇宙の30分の一の長さ)の長さを持つ構造だ。
シャプレイ超銀河団の全貌はその半分に迫るサイズにもなるようだ。
このクラスの構造物は、ビッグバンの後、宇宙に「物質」が現れた(温度が高いと、原子を構成する素粒子やクウォークすら存在を許されない)時点での「密度の揺らぎ」に起因するらしい。
おとぎ話のようだが、ロマンのある話。
Re: 外から内?内から外? - USA
2024/10/10 (Thu) 23:53:43
自レスなのだが、今更ながら気づいたことがある。
USやEuropeの住所は、
自分の家の番地⇒所属する自治体⇒州・地域⇒国と自分の居る地点(つまりは、自己、セルフ)から外へ広がるように描写される。
一方日本では逆。
国⇒都道府県⇒市町村⇒(区)⇒町名⇒番地。外から包み込むようにその中に立っている自分に至る。
この場合、例えば宇宙住所なら、一番外に近づくほど不確定要素が大きい場合、住所を書けなくなる。
捉え方、考え方が反対なのが面白い。
そう思えば日本文化の特色といえる「お弁当」
あれも最初に外の枠を作っておいてからその中で、詰め合わせを考える。
では、そういう外枠が作れないときはどうなるのだろう?
これも日本文化の特徴ではないだろうか?