好きに書き込もうPart II 62370


一筋の光

1:USA :

2020/04/01 (Wed) 04:38:25

できるだけ、明るいニューズを紹介したいと思っている。

数理解析から、今回のSARS-COV 2の感染の今後から終焉を予測する試みがいろいろとみられるが、その中でも特に注目すべきもの。

2013年のノーベル化学賞受賞者によるもの。

分子モデルのCAD(Compuer Assisted Design)、化学反応のコンピュータ解析・サイミュレイションAlgorismを1970年代に開発したことが受賞の理由。

つまり、コンピュータを用いた自然現象の数理解析の第一人者。

これが、Michael LevittのCredential。

今回も、COVID-19の展開を見ていて、全く自分のフィールドとは関係ないが、数理解析ならお任せと、自作のAlgorism・Programを用いて、まず中国におけるSARS-COV 2の爆発的感染のデータを取り込み、世界の医学界が、「これはコントールできない」「中国が荒廃地となる」と悲観的な予想を述べていた中で、一早く感染者・死者のFlat out(増加の鈍化)を発見し(もちろん、それは解析ソフトの解析能力の高さ)、さらに長期予想(1月後半の時点)をしている。

その数字が、3~4月の中国における患者予想数値、8万人、死者3250、現実3月16日時点で、80298、3245だから、的中率はほぼ100%。

これは意外ともいえる。世間の一般評価は、中国の発表数値はコントロールされていて、信用が置けないというもの。

だが、このコンピュータモデルとの一致は、案外中国からの情報が、正確(あるいは、Levitt博士のデータに合わせて細工しているという意地悪な見方もできるが・・・・)であることを示唆しているのかもしれない??

Levitt博士は、USの現状について、「最悪の事態は避けられた」「意外に早くに鈍化・収束がみえてくる」と予想している。

もちろん、そのためにはSocial Distancingを厳密に国民が守ることは、「Must」であるという前提条件がついている。

更に彼は、現在の感染の数理モデルから見て、もしかすると、かつて人類が感染したことがないVirusではあるが、免疫が備わっている人が少なからず存在する(これは、他のコロナVirusとの交叉免疫という形で可能ではある)という可能性も示唆している。

現状は相当Helplessに見えるが、「絶望せずコントロールを推進することで光は見えて来る」という、勇気づけられる知見だと思うので、紹介してみた。

2:USA :

2020/04/01 (Wed) 19:28:38

Momoさんが提言した、一律でないロックアウトの可能性について。

Germanyは、感染後、SARS-COV 2に対する抗体が出現している人たちは、ロックアウトから優先的に復帰させる方策を模索している。

科学的に妥当なアプロオチ。

現在、テストキットはPCRという手法が主流で、Virusの核酸の存在を検出する。

血清学的手法である抗体検出のキットの開発も進んでいるが、キットの生産が需要に追い付いていない現状で、並行して複数の検出方法が生産ラインに乗せられるか?
どちらかを優先せざるを得ないのではないか?

血清的手法は、どうしてもPCRにくらべて特異性や感度で劣る。
つまり、擬陽性・偽陰性の率が高くなってしまう。

当然のことだが、偽陰性が、隔離された陰性集団に紛れ込めば、発火の引き金になって隔離の意味を失わせ、危険極まりない。

ともあれ、昨日、LAに根拠を置くUSのバイオ企業Bodysphere社が開発した、2分で検出できる抗体キットをFDAが緊急認可(EUA)したということがUSでは話題になっていた。

https://www.rttnews.com/3082745/bodysphere-s-2-minute-testing-kit-to-diagnose-covid-19.aspx

迅速という事が第一の話題性だが、上で述べた、Germanyや複数の国で検討されている、抗体保持者(つまりは、免疫確立者)を社会復帰させるポリシーにも貢献できるだろう。

ただし、これも数学的に考えて、例えば人口の1~5%が復帰するぐらいでは、GDPを持ち上げ直すことにはつながらないということは指摘しておきたい。

少なくとも10~30%という数字が必要ではないか?
それとも、このように復帰できた1~5%をコアーとして、それ以外はTelework/Remote Accessで支援することで、実質50%レヴェルの復興が可能なのだろうか?
ここは判らない。

これを推し進めると、既に一部で論があるように、ローリスクの健常者を集団的に感染させて、免疫保持者を人為的に作り出す・・・・という方策が考えられる(当然のことだが、これを安全に行うために開発された手法がVaccination, ワクチン接種)。


このVirusに対する知識、特に変異性についてのそれが、まだ圧倒的に不足している現時点ではリスクは予想できないが、一考に値するかもしれない。

ただ、そのためにはハイリスク健常者を完全に隔離できるという条件も必要になるだろう。それは可能だろうか?

Virusの変異性や均一性については、患者から単離されたVirusの塩基配列が迅速に決定され、世界中から膨大な情報が、いくつかのデイタベイスに集約されていて、毎秒更新されている。

中国武漢に発したウィルスが、どの感染者(当然のことだが、個人情報保護のため、誰と特定はできない。あくまで当該のVirus株の保持者ということ)を介してヨーロッパをはじめ世界中に飛んだか、現時点では、Virusはほぼ一種と見える状況(すなわち大幅な変異は今のところ生じていない)などの情報が明らかになった。

ちなみにこういうデイタベイスは、オープンリソースになっていて「誰でも」「科学者でなくても」アクセスできる。

いくつかの政府機関は、手をこまねいているのではないかと批判を浴びているが、政府機関とは独立して、現場医療の最先端(特にNew York Cityの現場の奮闘にはただただ頭が下がる)や、科学界は、頼もしい姿勢と対策でCOVID-19と戦っている。

ただ、そのアクティヴィティを統括できるグローバル(世界的)コマンドセンター(指令中枢)のようなものも、必要だと感じることもある。

WHOは残念ながらこのような能力を持つ機関ではない。
世界は、おそらく近過去の体験から、そういう手当をしておくべきだったかもしれない。



3:USA :

2020/04/01 (Wed) 21:34:36

このウィルスは、上にも書いたように、中国武漢で最初の感染が発生した。

これをもって中国に対する批判があるが、生物学的に見て、個人的にこれは公正ではないと思っている。

なぜなら、このウィルスのヒト種への感染力を見る限り、今回の引き金となった現象・行動(その詳細について知らないので、これ以上詳しく書けない、ただ詳細な解析からその時期が2019年の11月であったことは科学的に予想されている)が仮になかったとしても、時間の問題で動物→ヒトへの感染が成立していただろう。

インフルエンザをみても、動物⇔ヒト種の感染(Zoonosisと呼ばれる)は常態だし、そもそもVirus/ウィルスというのはそのような生態(種のバリア-を簡単に飛び越える)をもつ存在なのだから。

2020年2~3月にパンデミックが成立した代わりに、202X年に同様のことが起っていた確率は非常に高い。

そして、ヒト種への最初の感染が別の場所であった時、現状を遥かに上回るレヴェルでのOutbreakに繋がった可能性も充分考えられるだろう。

今回、初動で中国という政治体制ゆえの徹底的な隔離が出来たことは、むしろ人類にとって幸運だったのかもしれない。

もちろん、もって中国に感謝すべきという極論には流石に同調できないが・・・
4:USA :

2020/04/02 (Thu) 08:17:47

イタリアの患者増加が、ほぼ横ばいに達したらしい。

あの国の人たちにとって、希望の光が見えてきたという事で同慶に絶えない。

我が国(もちろん日本ではない)・・はこれから暫く地獄を見る。

同じ事が他国に起こる前に封じ込めが成功することを心から祈る。

5:USA :

2020/04/02 (Thu) 10:13:09

明るい情報を・・・・といいつつ、少し暗い話。

今、USで、最も悲惨な状況に瀕しているのが、New York市であることは間違いないが、その次がルイジアナ州。

最初、ルイジアナの名前が上がり始めた時、何故?と思ったもの。

New Yorkのように、国際的な人間移動のハブであるわけでもない。

しかし、それにはほぼ確実な理由があった。
2月に、ニューオーリンズで、毎年開催される、カーニヴァルがある。

マルディグラと称され、実際に数百万人の人間が、市・州を越えて参加し、2週間にわたって毎日パレードが続く。

今年は、2月22日に、事故のため中止になったが、この時点で、ルイジアナ州にはCOVID-19の感染者は未確認(最初の感染確認は、3月9日、16日後のこと)で、そもそもまだ中国を除いては騒ぎにはなっていなかった。

その為、一部の懸念を押し切る形で開催された。多数は、「なんだ、何を過剰に警戒しているの?」という状態だった。

それが、感染爆発の土壌となった。
中国で感染を受けた人間がそのカーニヴァルに参加していた。

多数の感染クラスターが現時点から逆算的にこのカー二ヴァルに追跡され、州外から来ていた参加者が、他州に持ち帰ってクラスターの発火点となり、ルイジアナ自体は、最初の感染者が報告されて2週間以内に、州全体に自宅待機命令が出され(この命令は、最初にサンフランシスコ市、続いてカリフォルニア州全土、ニューヨーク州、その後の5州の一つがルイジアナ)、まさにニューヨーク市と並んで爆発的な増加を見せた。
現在も戦いは続いている。

約2週間の間を置いて特定感染者ゼロから、手のつけようのない爆発的事態へと変化しうる、それが今回のSARS-COV 2感染の怖いところだ。

侮っていると、水面下で静かに進行した感染増加が、突然(というのは線形を基本とする人間の感覚で、単に指数的増加に従っているに過ぎない)コントロール不能に陥る。

これをニューヨークやルイジアナで目撃したからこそ、全米の州が、ほぼ歩調を揃えて厳重監視体制に移行した。

おそらく、現在でもまだ多くの国民は、メディアが報道する「恐ろしいシナリオ」を絵空事としか受け止めていない。

だが、既にこの国の事態はイタリアの辿った道筋を、ほぼ20日遅れでコピーしている。

今日一日で、死者は800人を超えた。
しかも、人口は、イタリアの5倍以上ある。

これから地獄になるというのは、残念ながらもう避けられない・・・・・・・


だが他国は、もって他山の石としてもらいたいと切望する。

言い忘れそうになるが、上に紹介した数理モデルは、このアウトブレイクを組み込んで、更にその先を見ている。

いつかは終焉する、そしてそれは案外最悪のシナリオよりも早いかもしれないということと、その間に多数の死者がでるということは、矛盾はしない。

6:USA :

2020/04/03 (Fri) 19:11:28

https://bbs11.fc2.com//bbs/img/_872400/872326/full/872326_1585908688.jpg 現在公表されている、USでのSARS-COV2感染者の増加をグラフにしたもの。

オリジナルは、CDC(感染局)の公式デイタだが、それを加工してみた。

注意して欲しいのは、実態(青線)が、予測される指数的増加(赤線)に従わず、下方に偏移しつつあるように見える点。

もう少し先を見通さないと確たることは言えないし、そもそも同種の分析は、より高性能の計算機、分析アルゴリズムを持つ疫学専門グループで、何十種類ものモデルを駆使して行われているから、はるかに信頼できる彼らの発表をフォローすべき。

そもそも、個人的に公表されているデイタを見た時、なんとなく指数曲線から外れているように見えたのを検証してみたかった。

そして、実際に伸びの鈍化がみられているようにも思う。

このスレッドの最初に取り上げた、Levitt博士のモデルは、その傾向を、一週間以上前にピックアップしていたのかもしれない。

7:USA :

2020/04/05 (Sun) 21:45:11

https://bbs11.fc2.com//bbs/img/_872400/872326/full/872326_1586090711.jpg New York Timesの、各国別の解析。

https://www.nytimes.com/interactive/2020/04/03/world/coronavirus-flatten-the-curve-countries.html?campaign_id=9&emc=edit_nn_20200405&instance_id=17362&nl=morning-briefing&regi_id=23206077&segment_id=23916&te=1&user_id=b092be1c109c0d988c4ba447ab3ae3a1


明らかにItaly がPeakを越えた事、EUの他国もそろそろFlat Out(頭打ち)に近付きつつあるようだ。
不幸の中とはいえ、喜ばしい推移だと思う。

USの変化は少し遅れている。未だ数日は、活発な伸びをみることになるだろう。

再び言うが、神戸・淡路大震災の死数がおよそ6500。痛ましいことだったし、何人かの知人もこの中に含まれている。

しかし今回のCOVID-19は、世界各国でこのレヴェルの厄災を起こしている。

どれほどの一大事か、改めて認識せざるを得ない。

それでも、各個人のレヴェルで、感染を抑えるためにできることを遂行することが、早期収束に繋がっていると希望を持てるデータではないかと思う。

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